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鉄筋ガス圧接に関する実験の思い出

担当

OBスタッフ

30年程前の山間部での大型公共事業の現場なのですが、冬にかけてのRC躯体工事で降雪時でも作業を中止させないために、 当時の所長が発注者や監理の設計事務所の先生と協議して、雪や雨の中で鉄筋ガス圧接の「試験体」を作成して引張試験を行い 必要な強度が確保できているかの実験を行いました、その時に強風を想定してワザと火口を圧接部から一度外した場合の試験体も作成しました、 試験の結果は、強風を想定して火口を圧接部から外したものだけが圧接面で破断して強度が確保できず、他の試験体に不良は出ませんでした、 ガスがずれた時点で鉄筋接合部に酸化膜が発生して一体化出来なかったようです、 試験結果を受けて、強風時を除いて降雪時でも簡易的な養生を施せば鉄筋のガス圧接施工をしてもOKという承諾を得て冬場の工事を進めましたが、 雪深い土地でしたので、終業時にブルーシートを構造体全面に敷いて、翌日は午前中にレッカー車でシートごと雪を移動して午後に躯体工事をするという、 手間のかかる作業が二か月程度続きました、他にもいろいろな経験をさせてもらった貴重な現場体験でした。

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