僅かなスペースなのですが、わが家の庭には芝生が生えているのです。数十年前に手作業で汗だくになって敷き詰めたものなのですが、どうもうまい具合に育ってくれずほったらかしにしていた芝生です。うわさで聞くイギリス人のようにもっと愛情をかけて手入れをしてあげなくてはならなかったのです。この歳になってようやく本気が出てきました。昨年の秋口から毎週休日には半日時間を費やし手入れを始めたのですが、今まで芝生と思っていた緑色のものはそのほとんどが雑草でした。「いや、いや、これからだ！」と一念発起して、先ずは気が遠くなるような雑草取りから始めました。実はもともと雑草取りが大好きな口なので、作業は何の苦もなく楽しんでやることができます。苦痛なのは腰だけです。我が腰と引き換えにしてでも、緑の絨毯に寝転んで青い空を見上げ、白い雲を追いかけるひと時が私のゆめです。