『街をつくる指揮者(コンダクター)』現場監督って、結局何をする人?
みなさんは、街中で見かける「工事現場」にどんなイメージを持っていますか? 「大きな重機が動いていて危なそう」「職人さんたちが黙々と作業しているな」そんな印象を持つ方が多いかもしれません。
では、その現場の真ん中で、白いヘルメットを被って図面や書類を抱えている人を見たことはありませんか? そう、彼ら(彼女ら)こそが「現場監督(施工管理)」です。
大工さんのように自分で壁を塗るわけでもなく、設計士のように最初から図面を描くわけでもない。 「じゃあ、一体何をしてる人なの?」
結論から言うと、私たちは建築という巨大なオーケストラをまとめる「指揮者(コンダクター)」なんです。
1. 自分は楽器を弾かない。だけど、いなきゃ音がバラバラになる
オーケストラの指揮者は、自分自身はバイオリンもトランペットも演奏しませんよね。でも、指揮者がいなければ、それぞれが好きなタイミングで、好きな音量で演奏を始めてしまい、音楽になりません。
現場監督もまったく同じです。
家やビルを建てるには、コンクリートを流す人、鉄骨を組み立てる人、電気を通す人、水道をつなぐ人など、何十種類ものプロフェッショナル(職人さん)が集まります。
-
「コンクリートを流す前に、鉄筋は組み終わっているか?」
-
「電気の配線を通すタイミングはいつがいいか?」
こうしたスケジュール(工程)を秒単位・日単位でパズルのように組み立て、職人さんたちに「次はあなたの出番です!」「ここでこの音(作業)を出してください!」とタクトを振るのが、私たちの仕事です。
2. 設計図という「楽譜」を、現実のカタチにする
設計士さんが描く図面は、いわば「楽譜」です。 どれだけ素晴らしい楽譜があっても、それを実際に演奏して「音(建物)」にしなければ、誰も聴く(使う)ことはできません。
しかし、紙の上の楽譜(図面)を現実にしようとすると、いろんなハプニングが起きます。
-
「予定していた場所に、どうしても水道の管が通らない!」
-
「明日は大雨予報だから、外のコンクリート工事ができない!」
そんなとき、現場の状況に合わせて「じゃあ、こうアレンジしよう」と瞬時に判断し、美しい演奏(完璧な建物)へと導くのが、指揮者である現場監督の腕の見せ所です。
もし街でヘルメットを被った人を見かけたら、「あ、今日も街のオーケストラを指揮してるんだな」と、少しだけワクワクしながら見守ってもらえると嬉しいです。

この記事が気に入ったら
いいね!しよう
< ブログページトップに戻る

