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とある現場の思い出

担当

OBスタッフ

昔のJV工事(ジョイントベンチャーの略で、大きな金額の工事を数社の建設会社が共同で受注して工事を行う形態のことです)に参加していた時の事です、 大きな建物でしたので基礎も大きく、防火水槽の水を溜める部分も縦横6m深さ3mと大きい物でした(水の溜まったコンクリート製の大きな箱が地面に埋まっていると考えて下さい) その防火水槽の際でしゃがんだ姿勢で作業してた時の事なのですが、その時現場の作業所長が私の事を探していて(なかなか見つけられずに結構な時間現場内を探して歩いていたそうです) ようやく私の事を見つけて、防火水槽を挟んだ反対側から大きな声で「おーい羽賀くーん」と手を振りながら近づいてきました、 作業所長の声が聞こえたので、声のする方に顔を向けると、笑顔で手を振りながら片足を踏み出した形で防火水槽に落ちていく作業所長の姿が見えました、 「大丈夫ですか」と所長に声をかけると「いやぁーまいったなー」と言いながらずぶ濡れになりながら這い上がってきて、事務所に戻って着替えていました。 当時私が率直に感じた事は、如何に実力があり優秀で経験を積んだベテランの所長でも、現場で油断する事もあるんだなと言うことでした、 しかし、年月が経って改めて考えてみると、100%の緊張状態を維持できる人間など存在するわけがないので、人というのはどこかで気が緩むものなのです、 大事故になるか笑い話で済むかの違いは、運と環境が絡んでくるのですが、環境を改善することで笑い話に出来る確率を上げる事が出来ると思います、 人は油断するし間違えるのだという事実を冷静に受け止めて、今後も現場管理の仕事を進めていきたいと思いを新たにしました。

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