アメニティ・オアシス駅南 ／ 点描その２
私達の「アメニティ・オアシス駅南」（ご高齢者生活支援サービス付きマンション）の前を夕方になるといつもママと手をつないで歩くのは、保育園帰りのご近所のぼくです。
私達とレストランのガラス越しに目が合った途端、一目散にこちらへ駆け寄って来てくれる、とても素直で可愛いぼくです。
今日はいつもと少々様子が違って、右手に小さな何かを隠し持っている風なのです。
そして、こちらに近寄って来るとそれを私達に披露してくれました。
何と彼の小さな右手に隠れていたのは大きなトンボでした。
いつものぼくが急に男の子らしく感じられた瞬間です。
帰り際にはママに促されたのでしょうか、トンボが彼の手から放たれるところを見ました。
いつもの可愛いぼくの姿でした。
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