先日、実家の母から、妻のひな人形を片付けに来いと連絡がありました。 我が家はまだ子供がいないので、妻と母が、妻の実家から持参したひな人形を毎年飾って居るのですが、なかなか片付けに来ないと催促の電話でした。今年も仕事が休みの日に妻が胎内まで行って母と作業をして居たようで、私は全く知らぬ事でした。たまたま妻と休みが合ったので、面倒だとは思いながら一緒に実家に行き傍らで片付けを見ていました。 妻の亡くなった祖父が妻の為に買ってくれた物だそうで、母は常々、これは良いものだと言っています。全く知識も興味もない私には人形の顔に気品があるなどと言われても、さっぱり違いが分かりませんが、人形を見ているうちに何となく妻の祖父の愛情を感じ、人形の顔が次第に優しく見えてきました。 とてつもなく厳格だったという妻の祖父が、妻が生まれてからは随分優しくなったのだと妻の親戚から教えて頂いた事を、ふと思い出しました。私が妻と出会う１年前に亡くなっているので会った事はありませんが、出会った頃の妻に「私のおじいちゃんに似てる」と言われた事を思い出して勝手に感動し、妻をもっと大切にしなければいけないなと改めて思った一日でした。